うまくゆでられません。

こちらに来てから料理が下手くそになったような気がしてました。
（もともと上手いわけでもないので”さらに”下手くそというのが正しいか）
具体的には、パスタが。
ガスコンロじゃなく電気だからかなあ、とか思ったりしてたのでしたが。

どう下手くそかというと、ゆであがりがぐだぐだになっちまう。
もちろん袋にかかれたゆで時間から1分ないし2分は短くゆでているし
途中折ってゆで具合を確認したりしてるのですが、どうにもうまくいかない。
真ん中付近がいい具合にゆであがるまでの間にまわりがグズグズになってるのです。
鍋につきっきりで30秒ごとにチェックしてもだめだめです。
日本ではここまで細心の注意を払わなくてもうまくゆでられたのに...てな感じです。

そんな状態なのでしばらくいいゆで加減のスパゲティからは遠ざかっておりました。
パスタが食べたいときはペンネ。
あるいはあきらめてやわらかくて食べ応えのないスパゲティ。

しかしある日無性に「うまいスパゲティ」が食べたくなった。
このときはちょうど同居人が一時帰国中で、ちくしょう自分だけうまいラーメンとか食べやがって、おいらもいいもん食べてやる、とかそんな感じだった。
いつもはNZ国産の比較的安価なパスタを買っているのだったが、ささやかな贅沢で（とはいえせいぜい2倍程度の値段）輸入食材コーナーに並ぶバリラのスパゲティを手に取った。

さっそくゆでてみる。
細心の注意を払わずともぐでぐでにならない。
でもって食べてみる。うまい。
簡単にゆでられるのに素敵にウマイ。

それからはもうNZのスパゲティは買わなくなったですよ。
日本だったら安売りされてるママーのパスタだってそこそこうまくゆでられる。
まさか安いパスタだからいけなかった、とは思いもしなかったわけで。
あれは多分やわらかくして食べる専用の麺なのだ、と思うことにしたよ。
なんせスパゲティ缶が売ってる国だもの。

煮込みスパゲティが食べたい人以外は気をつけてください。