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2004/9/21スタート。実はNZからお届けしております。現在隔日更新中。
ぼなぶろぐ
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手術当日、指定された時間は朝7時。
病み上がりの子を置いていくわけにはいかないので、また3人で朝早く家を出る。
5分前くらいにメインの受付に着いて、また住所だのなんだのの確認。
書類を渡されSurgical Admissions Unitの場所を案内される。

1フロア上ってSugrgical Admissions Unitの受付で今もらった書類を渡す。
待合室で待つよう言われたので座っているとすぐナースに呼ばれた。
きちんと壁で区切られた個室に案内され、ひととおりペーパーワーク。
いろいろ確認。ここでも日帰り手術と言われる。変更が伝わってないらしい。いいけど。
そして尿検査。採尿して部屋に戻ると手術着に着替えるよう言われる。
ここには前回着替えた手術着一式のほか、上に羽織るガウンもあったのだった。
着替えを済ませ、ここから先は不要の上着を同居人に預ける。体温血圧を測り、パラセタモールを3錠飲む。この辺りで子が飽きてきたのでここで一旦お別れ。家に戻ってもらうことに。

それからすぐ執刀医がやってきた。金曜日に血液検査するよう電話くれた本人だった。
軽く手術の説明、そしてすぐに去っていった。
次にチャキチャキした麻酔医のお姉さんがやってきて全身麻酔の説明、そして承諾書にサイン。
麻酔医が部屋から出てしばし後再び執刀医登場。
インターン?の立会の可否を問われたのでどうぞどうぞとまたサイン。
手術内容の確認して、その中に子宮鏡(?)か何かがあったのを訝しがり、インターンくんにこれはどういう意図だと思う?ときいていた。インターンくんはたどたどしく思うところを述べていた。
でわたくしにも何かきいているかきかれたので、前回のドクターはついでに筋腫も取るようなことを言ってましたが、というと、いやこれいらないと思うわ。やらないかも。というようなことを言っていた。(理由は不明...まあメインは子宮筋腫ではないので)
最後に手術の後はカテーテルとドレーンつけます、痛みがあると思いますと言いつつ執刀医退室。ひー。

そんな痛いなんて今言わないで...と思ってたら最初のナースが部屋に戻ってきた。
そして手術中の担当ナース(メガネでかわいい)もやってきて、ナース二人で確認作業。わたくしの荷物もまとめてどこかに運ばれていく。「ではTheatreに行きましょう」とかわいいナースに誘われ手術室へ。いったいどこが手術室かと思ったら、待合室から見て左側がその個室、右側が手術室なのだった。すごく近い。
その少しの移動中にかわいいナースに「ドクターが手術後痛みがあるって言うんですよひーん」と泣き言を言ったりしちゃったよ。大丈夫大丈夫、とおだやかに慰めてくれた。

関係者以外立ち入り禁止のドアを開け、いくつもあるカーテンのうちの一つを開けると、さっき会った執刀医が、麻酔医が準備中。
ナースが手術衣の結び目だけほどき、真ん中にある幅狭めのベッドに横になるよう指示されたので、ヨッコラショと上がる。(ベッドが高いんだコレがw)
はるか昔に日本で盲腸の手術したときはいかにも手術室です!的な照明とかがあったけれど、ここではそういうものは目に入らなかった。きっと移動式とかであとで出てきたのでしょう。
「ちょっと冷たいですよ」と上半身に電極みたいなのが貼られ、左腕にもなにかつけられたような。
それからさきほどとは別の麻酔医のお姉さんが右手に点滴針を刺したのだけれど、どうにも苦戦していて、結局うまく刺さらなかったらしい。チャキチャキお姉さんがもう一回チャレンジして今度はちゃんと刺さった様子。
じきに麻酔が落ちてきたらしく少し腕が痛くなってくる。ナースがわたくしのメガネを外し、マスクを装着する。緊張していたのでゆっくり大げさな深呼吸を5回くらい。


...気づいたらナースが「終わりましたよー」とそばにいた。しっかり保温されていたのか、からだのまわりがあたたかい。落ち着いてからそれをわしゃわしゃと剥がされたような気がする。
痛みはないかきかれたのだけれど、そんなに痛いところはなかった。が少し気持ち悪かったのでそう答えた。あとまだなんか眠いですと。声がガラガラ。ふくらはぎにはフットポンプが巻かれ、一定時間ごとに交互に空気が入ったりしぼんだりしていた。
まわりを見回すと、その部屋はいくつもベッドが並んでいて、カーテンで仕切られていた。少しするとまた別の患者さんのベッドが運ばれてきていた。おお、ここがRecovery Roomか。
ナースに今何時かきいたら12時半くらいだと言ってたと思う(うろ)7時に受付しておそらく8時頃には手術室に入っただろうから、4時間くらいかかったのかしらん。

などと考えていたらWardに移動しますと言われる。ベッドを移動する人が来て、男性ナースとおぼしき人とともにガラガラと移動。移動先の病室の入り口ドアが大きく開くタイプではなく、壁に軽くガツンとぶつかったのは覚えている。婦人科病棟のナースが「ここ狭いんですよね~」とか言っていた。
枕元に水差しとストローをさしたコップが用意されたけど動けない。ナースが口元に持ってきてくれてなんとか飲む。動くと痛い。そしてやっぱりうすら気持ち悪い。
右側に尿道カテーテル、左側にドレーンがついてる旨説明され、あと手元にナースコールボタンを下げてくれた。右手に点滴、鼻には酸素チューブ。

眠い感じがするので目を閉じていたら近づいてくる物音が。子と同居人が到着したのだった。
ガラガラ声で会話。うっすら尿意を感じたのでちゃんとカテーテルにしっこたまってる?とか、そのような。ドレーンの先にたまった液体をみておかあさんジュースだよ!とか言ってた。多分。
それからナースが体温血圧はかりにきたり、痛み止め(主にパラセタモール)を持ってきたりしたので、預けた荷物がいつ戻るかきいたり、水を飲ませてもらったり。
とにかく自力ではほぼ動けず、麻酔が残っていてうすら眠いし、そしてときどき気持ち悪い。手の届くところにVomit cup(プラスチック製のでかいカップ)を置いてもらう。

うすら眠いけど長く眠れるわけでなく、同室の入院患者さんがどうもこれから同じ手術をするらしいとか、時間になって運ばれていったとか、付き添いのパートナーの人が病室で手術が終わるのを待っているとナースに「他の患者さんもいるので家族用の待合室に移動してくださいね」と言われてたりとか、わりとどうでもいい情報ばかり耳に飛び込んでくるのであった。

子が飽きたので病院内を探検に連れて行ってもらったとき、なんかおなかにかけてたシーツがひんやりするなと思ったら、ドレーンが漏れてシーツピンク色になってたorz
シーツかえて手術着かえてブランケットかえて、がんばって力入れておしりを浮かせて下に敷いてた防水シーツも交換。かなりぐったり。

夕方になり、点滴が空になった。動きにくくて水があまり飲めないのでそのまま点滴継続してほしかったけれど、空になったらそれで終わりとのことで点滴終了。
そしてもっと水分取るよう言われる。ううう。
そしてあまり遅くなると道路が混んでいけないので4時頃に家族は帰ることになった。
一人になってすぐオエっといってしまうほどの吐き気が。そして熱い。すごい汗。
ナースコールして気持ち悪さを訴えたらすぐに吐き気止めの薬を持ってきてくれた。

それからも吐き気の波があってもうずっとカップは手放せないでいた。
少し寝て、たまに痛みで唸って、そして吐き気で唸るという。
そうこうしているうちに夕食の時間になったらしく、つい半日前に手術したばかりのわたくしのところにも食事が置かれた。えー。
特に何の指示もなかったので、食事を運んでくれた人に「まだごはん食べていいかどうかわからないんです...というかそもそも起き上がっていいのかどうかもよくわからないです...」と力なく言ったら、ナース呼んでききなよ、と言われたのだけれど(そりゃもっともだ)はっきりいって食事などどうでもよくなってたのでそのまま放っといた。
そしたらこの人がかわりにナースにきいてくれたらしく、食べていいっていってたよ!と声をかけてくれた。それならとベッドを少し起こしたのだけどいろいろ痛みが出てそのままじっとしてたら、また様子を見に来て、今6時だから7時に食器を下げにくるからと。生返事してまたじっとしてたら聞こえなかったと思ったのかもう一度同じことを言われたので、荷物が戻ってこなくて時計もメガネもないんで時間わからないんスよねーへへへーと返事。そしたらなんかその人がナースに苦情を申し立ててるような声がきこえる...!英語なので中身はよくわからないけれども。

それはともかく朝から何も食べてないので食べられるものがあるなら食べたいと思い、痛むおなかをかばいつつ微妙な姿勢で夕食オープン。メニューは細切りビーフをグレイビーっぽいソースで煮たようなもの、そしてデザートはケーキのカスタードがけ。
ビーフを一切れ、付け合せのグリーンピースひとつ、そしてマッシュポテト少し食べた時点で吐き気。もうこれ以上食べられない... カップ片手にしばらくやりすごし、落ち着いたところでケーキをごく少量味見してみたら、かなりの甘さと香り立つシナモン、ときどきりんご。砂糖がとれればもう少し回復するだろうか...となんとか食べようと試みるも、りんごを数片食べたくらいでギブアップ。無理だ。無理だー。もっと軽いものにしてくれー。

フタを戻ししばらくぐったりしていたら件の人が食器を下げに来てくれた。食事が終わったかきかれたので、食べたかったけど気持ち悪くなっちゃって...と答えたら、少ししてまたナースセンターから苦情を申し立ててるような声が延々...これは触っちゃだめな人だったのだろうか...嗚呼。

それからいい加減荷物がこない。
食後ナースがきたときに荷物がないのはいいけど薬が入ってて超困るアピールしたら、さすがに本気出して探してくれた様子。7時半頃になってようやくバッグと靴が入った袋がやってきて、ベッドの横のイスに置いてくれた。
しかし手術室で直前に外したメガネ(紙の封筒に入れてくれた)がない。
痛いからだを起こし、なんとか腕をいっぱいにのばして重い荷物をベッドに引き上げ、中身を確認するもやっぱりない。靴の袋にも入ってない。予備メガネをバッグに入れておいたのでとりあえずの用は済むのだけれども。

とない力を振り絞ってがんばってたらがんばりすぎてとうとう嘔吐。せっかく一生懸命飲んだ水、全部吐いた。
ちょうど同室の患者さんのところにナースがいたタイミングだったので、ナースコール押さずとも様子を見に来てくれた。強い吐き気止めの薬を点滴針から入れてくれる。痛い。
荷物を手の届かないところに置くからだー!とナースの気の利かなさに心のなかで全責任転嫁。
あとメガネだけないよーとも伝えた。きっとしばらく出てこないであろう。
そして気づけばまたおなかがビシャビシャ。ドレーンもれもれ。また着替え&シーツ替え。
しばらくぐったり。もうどうにでもして。

少ししたら気の利かないナースがやってきて、交代の時間なのでメガネの件は別のナースに引き継いでありますと言われた。退院までに出てくれば十分です。
それからまた少しして、今度は夜番のナースがやってきた。血圧体温はかるときにテーブルの上に出しておいた薬に気づいて、今はまだ麻酔の影響でこの薬は必要ないから、後日麻酔が完全に抜けて数値が戻ったらまた飲んでねって言われた。今はじめて聞いた。
この夜番のナースはテキパキ仕事できる人だった。夕方のナースと全然違うよー。

それにしても全然眠れない。昼間細切れに寝たせいか。
どうでもいいけどおとなりのベッドの人、わたくしと同じ手術をわたくしより遅い時間に終えたはずなのに、荷物をごそごそしたり携帯で家族に電話したり、わたくしよりもかなりアクティブで驚いた。

まだ続く。
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無題
おぉぉぉ、この手術シリーズ、第四編まで手に汗にぎりながら読ませていただきました。本当に大変でしたねぇ(涙)。しかし病院の(&ナース)のいい加減さはヒドすぎる!!!!!ドキドキする気持ちや辛い症状のようこさんを想像するだけで悲しくなっちゃいます。頑張りましたね!!早く100%復活してくださいね!
Kumi 2014/05/28(Wed)17:03:01 編集

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HN:
ぼな
自己紹介:
2008年より在Wellington。
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